子どもデザイン教室ブログ
ちょっといい人生
サポートホーム | 2016.03.11(金) | No Comments
昔、ある方に「あなたの支援はたった20人ではないか」と言われたことがあります。その言葉がずっと消えません。でも、私が100人に支援したところで、砂漠にコップ一杯の水をまくようなものです。児童養護の全体の印象と個々の実体とは驚くほど違います。
一昨日、児童相談所に行ってきました。さらに新しい家族が増えるかもしれません。よく虐待、育児放棄と一括りで言いますが、一人一人の状況はまったく違います。困難を抱えた子が改善に向かうには、一人一人との併走以外に方法はないと考えます。
ということで、相変わらず子どものお弁当を作っています。「おいしかった?」と聞いても「ふつう」「うん」としか返ってきませんが、お弁当は「これくらい愛しているんだよ」って表現できる唯一の機会なので、冷食に頼りつつ、今朝も早起きしています。
先日、弁当自慢をある企業の社長さんにすると「僕もね、家内に先立たれてからずっと娘の弁当を作っているんだよ」と弁当談義に花が咲きました。こんな風に男だから、他人だからではなく、人と人とが繋がっていけば、ちょっといい人生になると思います。