子どもデザイン教室ブログ
クリエイティブキャンプ、最終日
デザイン教室 | 2018.08.01(水) | No Comments
昨日はクリエイティブキャンプ最終日でした。親と暮らせない子どもたちと作った「里親啓発ゆるキャラシンボルマーク」の選定会と記者発表会です。事前のプレスリリースには無反応。来場者0人の前で発表するのかと残念な気持ちと、誰か来てくれないかなとドキドキもしていました。
午前中に予定していた選定会は予想通りの0人。。。私は県庁への提出が出来るので、それでも良いか思っていたら、突然、彼女たち「こんなんあかん!」と外へ走り出しました。そして、学食で大声で呼びかけをしたかと思うと、手当たり次第に学生さんらに声かけを始めました!
子どもは不思議です。礼儀を教えたり、やきもきしたりする場面があるかと思うと、スイッチが入るとやたら輝き出します。対話に難のある子も気づいたらしい声かけをしていました。若い力のひたむきさを教えられました。
そして迎えた発表会。子どもたちには感謝の気持ちを発表しようと言いました。聴取はスタッフを除いて何と25人!さらに朝日新聞と秋田魁新聞の方が取材に来てくださいました!発表会はそれまでの悶々を吹き飛ばすように、今回の意図やゴール、経緯と結果をしっかり伝えました。
最後は大きな拍手を頂きました。細い糸を繋ぎ合わせたこの4日間を思い返すと、じんわりしました。今回、教育とはやはり待つこと、と認識しました。教え手がやきもきしている時にこそ子どもは成長します。
高校生たちは「里親啓発ゆるキャラシンボルマーク」を秋田県の里子さん、施設で暮らす子どもたちと作り、秋田の人々のご縁を辿って関係各所と交渉し、秋田県庁の里親啓発担当課にそれをお渡しするという結果を残しました。そして25人の参加者、新聞2社を前に発表会もしました。
「秋田県の里親委託率を改善し、子どもが暖かい家庭で暮らせるようにしたい」という企画を思いついたとき、秋田県に何もつてもありませんでした。そして、ご縁を辿りに辿って、交渉に交渉を重ねて、その里親啓発マークを秋田県に託して帰ることができました。
子どもたちは少しおとなになりました。私も多くを学びました。偶然に偶然が重なって、見事に結果を残すことが出来ました。たくさんの秋田の方々に出会え、たくさんのご尽力を頂きました。感謝しかありません。
この子たちは凄いことをしたと思います。都道府県別で里親委託率最下位の秋田県は、この子たちがいなければ、そんな里親啓発マークさえなかったのです。偶然が出会いを生み、繋がって形になりました。
この「里親啓発ゆるキャラシンボルマーク」が誰かの目にとまり、誰かが里親のことを知り、一人でも多くの子どもが暖かい家庭で暮らせるよう、この里親啓発マークが里親を広める活動に使われることを願っています。