子どもデザイン教室ブログ

人生の卒業論文を書き始めています。

サポートホーム | 2014.11.03(月) | 1 Comment

慶応義塾大学の大垣昌夫教授「やさしいこころと経済学/倫理観・価値観と絆(10/10・日本経済新聞)」を読んで、私の本線(親と暮らせない子どもと暮らす生き方=里親)は、低成長社会の新しい経済モデルではないか?と考え始めています。

大垣教授の論をまとめます。1974年に米国のゲーリー・ベッカーとロバート・バローが、家族の絆のモデルを発表しました。それは、親は子どもを思いやる利他性を持ち、自分の消費や余暇だけでなく、子どもの効用からも満足を得る「異世代間利他主義モデル」というものです。

これを、富の分配状況を個人が実感する豊かさで判定する「厚生主義」で考えます。厚生主義では、個人の所得を自分の消費と子どもの消費に分割した場合、個人の所得効率が低いと、親は労働する利点が小さくなり、子どもと過ごす時間を長くします。

一方で、個人の所得効率が高いと、親は労働をする利点が大きくなり、子どもと過ごす時間を短くします。これは倫理観(=人の性格や社会生活を送る上での一般的な決まりごと)によっても違ってきます。

「徳の倫理」では子どもと過ごす時間が長くなることを最善とします。一方で、経済効率や所得を重視する「厚生主義」では、所得効率を高くなることを最善とします。この徳の倫理と厚生主義の両方のバランスをとることは、現代社会において大変困難です。

しかしどうでしょう?私のような里親は、子どもの効用からも満足を得るという徳倫理を満足させることが、社会全体の経済効率や所得を高めることになります。里親個人的にも、経済効率は大変悪いものの、生業を組み合わせることで生きてはいけます。

つまり、里親はワークライフバランスを高度な次元で両立できるこれからの時代の経済モデルではないでしょうか?人は皆、仏様に命を頂いた代わりに人生の論文を提出しないといけないそうです。今、私の人生の卒業論文を書き始めています。

One Response to “人生の卒業論文を書き始めています。”

  1. 鳥羽寬
    2014.11.06(木)|9:28 PM|

    同感 介護`入院’生活実感です。

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