今期最後の授業が終了。

takorockな毎日 | 2015.02.10(火) | No Comments

扇町総合高校の今期最後の授業が終わりました。半年間かけて制作した「20年後、自分が開店するお店を考えよう」という企画のプレゼンをしました。この授業目的の一つは、一つのことを半年かけてすることで、めげそうな自分、頑張る自分に出会ってもらうこと。

様々な課題・授業が瞬時に通り過ぎる中で、じっくり自分に向き合う時間は貴重です。私の考えるレッスンの特徴はどれも辛気くさいです（皆さんゴメンナサイ）。低年齢化する現代こそ、高校生になっても非認知能力を育てることは意味があると信じています。

もう一つの授業目的は、自分の遠くを見ること。多くの高校生は先の見通しが利きにくく、見えていたとしても進学か入社までで、入社した後のことは創造もできません。でも、人生はようやくそこから始まり、多くの人はそこからあと60年は生きます。

そこで、今から20年後に視点を移すことで、そこからこちらを見てもらおうと考えました。なぜならデザインとは「計画と設計」だからです。今年の子どもたちも本当に熱心で、自分のお店のランチメニューを実際に作って試食させてくれたり、

お店の衣装を実際に着て見せたり、また、お店のプロモビデオまで作ったり、忙しいだろうに何も言わないことまで取り組んでくれました。この姿勢が大事ですよね。お店は「寂しい子どもが元気になる魔法のキャンディ店」など、面白いアイデアがいっぱいでした。

本人は『これはありえないお店です』と説明していましたが、よく考えると、ディズニーランドも夢と魔法の国だし、『それは夢ではないよ。それはメンタルケアのスイーツショップだよ』とアドバイスしました。

授業の最後にみなが感謝のお手紙を書いてくれました。もう泣きそうです。最初よく寝ていた子がいて『そうして君が私を無視するなら、これから私も君にはアドバイスしないよ』と注意した子もその後はきちんと授業を受けてくれました。

『いつも褒めてくれて嬉しかった』と手紙にも感謝の言葉がありました。これがあるから教育の現場は大好きです。子どもには何人でもいいからメンターが必要だと思います。私と出会ったことで子どもたちの考え方の幅が広がり、また技能が高まればもう本望です。
本当にいい体験をさせてもらっています。私のブログを時々読んでいると聞きました。学生の皆さん、１年間ご苦労様でした。本当にありがとう。3年生になってもがんばってね！