子どもデザイン教室ブログ
年末の想い、三つ
デザイン教室 | 2015.12.28(月) | No Comments
施設でお餅つきがあってお呼ばれしました。久しぶりにアメリカの方とお話ししました。ここ10年、英語の勉強からまったく遠ざかっているので(一時、アホほど勉強していたんです)錆び付いた英語脳がフル回転しました【1】。
園庭で子どもたちと遊びました。甘えられると心が温まります。ただ、いつも思うのは、こうした「外」で見せる子どもの朗らかさと「内」で見せる子どもの辛辣さのギャップの大きさです(念の為ですが、私の家の子どもは、外でも内でも朗らかです)。
「終わらない戦いのようだ」これはある里親さんの言葉です。このように、少なからずの里親さんや施設の職員さんは、大変な思いで子育てをされています。しかし、外にでる朗らかさも、内にでる辛辣さも、その原因は「愛されたい」と願う気持ちです。
その子どもの思いに応えるためにも、私たちは子どもの深い内側へ、内的資本の育成に力を注いでいます。いつまでも縄跳びをせがむ子どもに接して、そんな思いを再確認しました【2】。
帰り際、ある中学生の女の子と写真を撮りました。そして「さよなら」を言いました。彼女は、小学1年生から6年間ずっと子どもデザイン教室に通い続けて「たかさん、たかさん」って、ずっと慕ってくれていた子です。
次の日から施設をでて、里親さん宅で暮らすそうです。ここ2年ほど、道ですれ違う程度でしたが、すれ違って気になって振り返ると、小さくなった彼女が まだ私に手を振ってくれている、そんな子でした。
私のようなアウェーな人間でもお別れとなると寂しいものです。きっと施設の職員さんは耐えられないでしょうね。大変なお仕事と思います。それからずっとため息がでます。もう施設にいないんだと思うと、いい門出なのに、何かもう、本当に切ないです【3】。