子どもデザイン教室ブログ
死ねばいい?
デザイン教室 | 2017.07.18(火) | No Comments
社会的養護児童向け専用で行っているグッズデザイン特別レッスン。毎月第3週土曜日に受講料無料で開催してます。同じレッスンは一般家庭にも有料でしてますが、レッスンの様相は全く違います。それはスタッフがほぼ一対一で対応し、万全の体制で挑まないとレッスンが成立しません。
「相手の気持ちを考える」をテーマに絵本作りをしていますが、レッスンでは自己肯定感の低さが顕著に表れます。例えば、困っている相手に対して投げかける言葉が「死ねばいい」とかが平気で出ていきます。比較するのは何ですが、一般家庭の児童からは間違いなく出てこない言葉です。
可愛いのは、悪態を書いたつもりの「死ねばいい」が、その漢字が書けずに「花」みたいな字になることです。そこで「これ、花ねばいい、みたいに見えるで。漢字勉強せんと、あんまり怖くならへんで」とアドバイスしてあげてます。
しかし「死ねば」ついて話を進めると「いや、俺、本気でそう思ってるし」と真顔で返ってきます。月1回程度のレッスンで、こうした子の状況が解決する訳がありません。そんなこともあって里親をしていますが、こうした子どもの多さに1人では対処しきれないと暗雲たる想いでいます。
鉱脈はそんな悪態小僧でも、さんざ悪態はつくものの、結局最後はすべきことはする点です。人を一面だけで判断することの愚かしさをこの子に教えて貰っています。毎月レッスンが終わると、どんよりした想いに沈むなのですが、そうした光が見えるからこそ続けられています。