子どもデザイン教室ブログ
私は止まり木
サポートホーム | 2014.02.14(金) | 1 Comment
養子縁組の里親と違って、私のような一定期間、養育を代行する「養育里親」は、子どもにとって「止まり木」にしか過ぎません。時折『本当の愛情をかけてあげて』と言われますが、どんなに愛情をかけても、子どもにとって本当の親は「実親」です。
どんなに楽しく過ごしていても、子どもは『今すぐにでも実親宅へ帰りたい』と思っているし、また逆に、子どもに『実親宅より里親宅の方がいい』と思われても、それは実親にとっては迷惑な話です。また、子どもにも不幸です。
養育里親は所詮それだけの存在です。もし本気で「本当の愛情」をかけていれば、あっという間に燃え尽きてしまいます。なぜなら数ヶ月か数年で、子どもたちとは毎回、毎回必ずお別れしないといけないからです。
里親を長く続けようと思うと、冷静に物事を捉えないと精神的に破綻してしまいます。社会的養護のシステムをねっとりとした感情論だけで捉えると、うまく機能しません。最近少し、里親の心得が見えてきました。
ただし、その上で巧みな養育技術は必要ですし、感情に左右されない強靱な心も必要です。この意味で今後の子どもサポートホームは、実親家庭の代替ではなく、「実親との再結合や、社会への巣立ちの拠点になること」と考えています。
One Response to “私は止まり木”
2016.03.29(火)|10:25 AM|
施設の子どもだけでなく、親や里親、あるいは子どもの周囲にいる大人が子どもにとって居心地のいい止まり木であればいいのだと思います。
親の方が大人になりきれず、子どもに期待という依存をするから子どもが窒息してしまうのではないかしら。子どもの多様性を認めて育てるという楽しみを多くの大人に知ってほしいですね。http://ameblo.jp/konoyubi2010/entry-12144229435.html