トップイメージ 『なんもええことあらへん。生まれ変わったら、お母さんと暮らしたい』親と暮らせない小学校4年生が、つぶやきました。世の中は、何かおかしい。

親と暮らせない子どもたちの問題

子どもデザイン教室の理念は、親と暮らせない子どもたちが『生まれてきてよかった』と思える社会にすることです。
その背景には、私たちおとなが無視できない深刻な問題があります。

いま、何が起こっているのか?

親の貧困や病気・虐待が原因で、親と暮らせない子どもたちは全国に約46,000人います。そのうち児童養護施設の場合、原因の約50%が虐待や育児放棄といった親の問題行動です。平成24年度の虐待件数は約66,700件になっています。
こうした子どもたちの多くに、愛情不足に起因する自尊感情の低さが指摘されています。自尊感情は心身を健康に保つために必要不可欠なものです。

データ1 データ2

18歳からの厳しい現実

親と暮らせない子どもたちの多くは頼れる身寄りが少なく、お金もない状態で、基本的に18歳で措置解除(行政による養育支援の打ち切り)されます。
その結果、(1)貧困層が自動的に形成され、(2)就職の困難さと定職のなさ、(3)住み込みが条件などの職業の固定化、(4)無知ゆえの権利の剥奪や未保障、(5)「孤児、可哀想な子」といった否定的な先入観、こうした「児童養護施設出身者の社会的排除問題」が近年、社会問題となっています。

連鎖する貧困の問題

例えば、一般世帯の約77%が大学・専修学校に進学するのに対して、児童養護施設卒所者は約23%です。
また、一般世帯の約11%が初任給15万円未満であるのに対して、児童養護施設卒所者は卒所後10年以下で約46%が月収15万円未満です。この問題で憂慮すべきはこうした貧困が連鎖する点です。

データ3 こうした世の中を変えるのは、私たちおとなではないでしょうか?私たちは親と暮らせない子どもたちが『生まれてきてよかった』と思える社会に、デザインの力(将来を設計する力)で変えられると信じています。
今すぐ支援する