ニュース子どもデザイン教室2月号をお届けします。

皆さん、おはようございます。瞬く間に2月です。季節は立春というのに、最強最長寒波とのことで大変寒いですね。寒中お見舞い申し上げます。私はと言えば、寒さにめげず毎朝長居公園を走って健康管理をしております。さて、ニュース子どもデザイン教室2月号をお届けします。ぜひご一読ください。。
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ニュース子どもデザイン教室2月号
2025年2月5日
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暮らしの支援:こどもサポートホーム
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「子どもの最善の利益を考える」を考える
「子どもの最善の利益を考える」と題したある児童養護施設の理事長の講演を聞きました。「子どもの最善の利益」は聞こえは良いので、誰も異論のない話かもしれません。しかし、私はこの手の聞こえの良い話を聞くたびに違和感を覚えます。特にこの理事長が私同様「昭和脳」だったので自戒を込めて申し上げます。
それは、児童養護の世界が子どもだけで成り立っている訳でないからです。施設職員、里親、実親、行政、様々な利害関係者が絡み合っています。誰かの最善の利益を考えるということは、誰かの利益は最善ではなくなります。私には「子どもの最善の利益」がトランプ大統領の「アメリカ第一主義」と同じにみえます。
案の定この理事長、そこの職員が子どもの養育の困難さを訴えると、「嫌なら辞めたらええ」と言うそうです。私に言わせると、これは優越的地位によるパワハラです。そんなことを言ってるから職員は育たずに辞めていくのです。そうして職員が辞めていけば、結局一番利益を損失するのは当の子どもです。
子どもは権利の主体と児童福祉法は改正されましたが、おとなも権利の主体です。私はこの「子どもの最善の利益」という一見正論に見える言葉が一人歩きして、大人たちを萎縮させてしまうことが怖いです。私は「子どもも大人も共に利益を考える」にした方が、結局それが「子どもの最善の利益」に繋がると考えます。
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学びの支援:子どもデザイン教室
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1月のえとこうさくレッスン/工作で遊ぼう
新年のえとこうさくレッスンが始まりました。嬉しいご報告です。昨年末からレッスンの様子が徐々に変わってきました。これまで壁に閉じこもっていた子どもたちが、徐々にその壁をでて、自ら積極的に課題に挑戦するようになってきています。教育とは続けるもの、待つものだとつくづく思います。
とはいえ、そんなにうまく行く回ばかりでなく、レッスンと呼べる代物ではない回もあります。遠くからわざわざ教室に来てるのに、何だかもったいないなとがっかりします。しかし、それも子どもの成長には必要な時間なのでしょう。気楽に気長に子どもが自らの壁をでることを待ち続けていきます。

1月の絵と工作レッスン/冬の工作を作ろう
ティッシュやお菓子の空箱、紙筒、食品トレイなど、部屋にある生活廃品を使って自由に工作をしました。お金を掛けずに創造力を駆使すること、長い時間をへこたれずに挑戦することがレッスンの狙いです。こうした経験を通してできる自分に出会う、自己肯定感が高めるのがレッスンの狙いです。
わんちゃんの小物入れ、大きなロボット、宝箱風の貯金箱、ケチャップ姫、4段重ねの整理箱、カバさん、サッカーゲーム場、鳩時計など、個性豊かな作品が生まれました。今回は2カ月連続のレッスンなため、ゆっくりと創作に取り組めています。自分と向き合うしたこんな時間が子どもには必要だと思っています。

1月のこどキャラレッスン/オリジナル商品をデザインしよう
1月になり、レッスンもいよいよあと3カ月。3月20日の販売会を目指して最終課題、オリジナル商品作りを始めました。私に指示されるのではなく、「どんな商品なら人は買ってくれるのか?」を自問し、百均で自分のお小遣いを費やして材料を買い、ラススケッチした商品の落書きの具体的に商品にしていきました。
皆が主体的に自分の商品作りに取り組むのはレッスンの素晴らしい成果です。人に言われるのではなく、自分の企画を自分で実現する、これは人生を生きる上でとても大切なことです。早くも商品作りが完了する子もおり、新しい企画に取り組んだり、同じ商品を沢山作ったり、売上を伸ばす努力も忘れていません。
1月のご報告(デザイン国語/京都教室/クリスマス会を除く)
レッスン日数=10日/レッスン回数=10回/参加人数=延べ69人(一般家庭30人・社会的養護児童39人)

1月の京都教室レッスン
当法人の井上理事の京都教室では、12月27日㊎、東山母子支援施設で2024年最後のレッスンをしました。今回は子どもたちが自分でデザインしたキャラクターで絵本を作りました。緩い緩い感じでしたが、良い感じのプロセスを経て、良い作品が出来上がりました〈4人参加〉。

1月12日㊐子どもアドボカシーセンター福岡で継続研修
伊藤理事、井上理事、藤井先生による「子どもアドボケイト継続研修」を、子どもアドボカシーセンター福岡で開催しました。社会的養護施設や学校でアドボケイトとして活躍されている皆さんと、子どもの声を「きく」とは?について「デザイン国語ワークショップ」を体験しながら一緒に考えました〈35人参加〉。

1月13日㊊児童自立支援施設 阿武山学園で職員研修
子どもの声を「きく」とは?について考える「デザイン国語」の出張レッスンに伊藤理事が行ってきました。伊藤理事の研究領域である英国スコットランドでも、非行ケースの子どもの声は聴かなくていいという考えが強かった時代があるそうです。しかし、今はすべての子どもの意思表明の機会が保障されています。
ここ児童自立支援施設の阿武山学園では、子どもの声をどう聴いてますか?子どもたちに伝えたいことはどんなことですか?子どもの声と大人の思いのギャップがあるとき、譲れるギリギリの落とし所をどう探してますか?などの話を「デザイン国語」を使いつつ、職員の皆さんと一緒に考えてきました〈17人参加〉。

新ワークショップ「手作りとお喋りの時間」受講受付中
私、和田隆博がファシリテーターとして里親宅や児童養護施設にお伺いしてワークショップを開催します。無料です。内容は、里親・施設職員と担当の委託児童がペアになり、絵や工作をしながら会話を楽しむというシンプルなものです。
里親・施設職員は委託児童との会話の中から普段抱えている課題や要望を発見し、今後の養育に役立てます。また、委託児童は自分の気持ちを伝える力を身につけます。これは創作活動を通じて、子どもの意見表明を促進・育成する子どもの人権推進活動です。
日時=ご相談ください(1〜2時間)/場所=里親宅・児童養護施設か子どもデザイン教室
対象=里親・施設職員1人と小学3年生~成人1人のペア1〜4組
料金=受講料無料 *職員のみの研修は30,000円(2時間・25名まで)
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お金の支援:子どもデザイン基金
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2025年3月1日㊏17時〜18時30分、活動説明会「こどカフェ」開催
活動説明会「こどカフェ」では、①子どもデザイン教室の活動内容、②親と暮らせない子どもたちの問題、③意見表明と創作活動の因果関係の3つのテーマでお話をさせていただき、広くご支援くださる皆様を募りたいと考えています。ぜひお越しください。
今回からオンラインでもご参加可能です。お申し込み頂くとミーティングIDとパスコードをお知らせします。ぜひ聞きたいけど伺う時間が・・・と仰る皆さん。ぜひこの機会にご参加ください。参加費(年会費)3,000円〜は教室の運
営費として役立てます(会員・保護者の方は無料)。
Tポイントで1円から寄付できるヤフーネット募金
ご寄付のお金は親と暮らせない子の自立支援に役立てます。
親と暮らせない子の描いたキャラクターがお名刺に。
可愛い名刺で社会貢献「こどキャラ名刺」いかがですか?
次回、2025年3月号は3月10日㊊に配信の予定です。
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発行所:特定非営利活動法人 子どもデザイン教室
責任者:代表理事 和 田 隆 博
問合先:〒546-0035 大阪市東住吉区山坂4-5-1
電話 06-6698-4351 ファクシミリ 06-6698-4352
電子メール info@c0d0e.com
ホームページ https://c0d0e.com