ニュース子どもデザイン教室5月号をお届けします。

皆さん、おはようございます。新緑が映える5月になりました。1年のうちで一番晴れやかな季節です。青空を見上げては何だかウキウキしております。さて、ニュース子どもデザイン教室5月号をお届けします。ご一読頂ければとても嬉しいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ニュース子どもデザイン教室5月号

2024年5月10日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

暮らしの支援:こどもサポートホーム

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

どこからがダメなのか?分かりにくい心理的虐待を防ぐ方法

 厚生労働省・児童家庭局によれば、心理的虐待とは「言葉で脅したり、脅迫すること。子どもを無視したり、拒否的な態度を示すこと」とあります。例えば「○○しないと、外に出すからね」「いいかげんにしないと、どうなるか分かってるよね」は脅迫=心理的虐待にあたるそうです。
しかし、こうした言葉は、誰もが言ったり、言われたりした経験があるのではないでしょうか。
 
 オランダ心理学会認定心理士の佐藤めぐみさんは「心理的虐待はどこまでならOKで、どこからがダメなのかという範囲が分かりにくい。そのため繰り返され、積み重なりやすく、徐々にエスカレートする。言葉による虐待はそんな特徴を持っている」といいます。
 
 文部科学省「虐待の基礎的理解」によると、虐待を招く「家庭の要因」として、保護者の育ちの影響を指摘します。「保護者は子どもとコミュニケーションをとる力を、自分自身が育ってくる中で、周囲の大人との間に経験したことを通じて学ぶ。このため、保護者自身が育ちの中で被ってきた悪影響も子どもに伝達される。これを世代間伝達と呼ぶ」といいます。
 
 また、虐待を招く「保護者の要因」として「子どもに対する不正確な認知、子どもの独立した人格を理解しない、子どもとは言うことを聞く生きものと考える、子どもの発達を平均以下に見てしまう、子どもへの非現実的な期待がある」といいます。
 
 一方、虐待を招く「子どもの要因」としては「子どもになんらかの障がいがあることで、育てにくさが増大する場合がある。このことが親の育児負担につながり、不幸にして虐待に結びついてしまうことがある」といいます。
 
 先の佐藤めぐみさんは「○○しないと、外に出すからね」「いいかげんにしないと、どうなるか分かってるよね」などの言葉は「親の怒りの最後に出てくる言葉であって、いきなり親がこのような暴言を吐くのではなく、その前の段階から言葉が徐々にエスカレートしていくことが大半である」とし、こうした言葉のエスカレートを防ぐための方法として、次の2点をあげます。
 
 ①ファーストリアクションに注意する。毎日、親の言葉と子どもの反応は無数に繰り返されている。多くの場面、初めのひと言「ファーストリアクション」がカギを握っている。初めにどんな言葉をかけるかで、その後の流れが大きく変わる。叱るときは、子どもの行動に目を向け、その子の存在を否定するような言葉を禁句にする。
 
 ②ルール違反だけに目を向けない。しかし、実際には事が起こったときに対処するだけでは不十分であり、問題が起こってから大声で叱っても、大して効果はない(それどころか後日、往々にしてその言葉は口真似されて返ってきます)。親は子どもがルール違反をしたときに「それはダメ」と飛びついてしまうが、一方でルールを守れている時間は、見逃してしまう。どんなに言うことを聞かない子でも、穏やかにしていたり、笑ったりする。叱る場面以外で子どもの心に触れるような行動を取る。例えば遊ぶ、一緒におやつを食べる。このような子どもが「嬉しいな」と思うことを盛り込んで、心に触れてく。すると反抗したり、すねたりする数が減り、親が言葉を荒げる頻度も改善されていく。
 
 親の言葉は、ときに刃物よりも恐ろしい凶器になりえます。親の言葉は影響力が非常に大きく、一度出た言葉は永遠に戻ってきません。そんな中で、令和4年の児童福祉法の改正と共に、親の言葉掛けは大変重視されていると思います。我々おとなは子育てにおいて、より一層研鑽を積んで、子どもと対話していかねばなりません。が、しかし一方で、家庭は安息の場ですから、家庭内で子どもと緊張して会話するようなものでもありません。その辺りの余裕と構えがおとなには求められているのでしょう。

  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

学びの支援:子どもデザイン教室

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

これからのワークショップ「アートとおしゃべりの時間」について
 2024年度は、一般家庭児童も受講する「絵と工作レッスン」と「こどキャラレッスン」、社会的養護児童専用の「えとこうさくレッスン」、ワークショップ「アートとおしゃべりの時間」、「デザイン国語」の5つの取り組みをしていきます。
 
 本号ではこれからの子どもデザイン教室の主軸となる「アートとおしゃべりの時間」についてご紹介します。私がここ4年間の大阪府立大学院での研究で得た見識は、自己肯定感の低い社会的養護児童の意見表明の改善に講師対受講生のレッスン形式では効果が少ないことです。
 
 その理由は、社会的養護児童がそもそも毎日の暮らしの中で求めているものは、その子の軸となる保護者との関わりであり、レッスン講師ではないということです。この保護者との関わりはどこかで満たされるものではなく、永遠に求め続ける情緒的な繋がりなのだと思います。
 
 そこで子どもデザイン教室で過ごす時間一つをとっても、そうした保護者との関わりの時間を提供することが、子どもの心の奥深くにあるニーズを満たすワークショップが必要と考えました。そしてそれが「アートとおしゃべりの時間」です。
 
 このワークショップでは、里親や職員さんと子どもが一対一になり、子どもは絵や工作をしながら、おとなは子どもの声に耳を傾ける創作と会話の時間です。このワークショップに絵や粘土などの創作活動を用いる理由は「アートという視覚言語を媒体に用いるため、自分の気持ちをうまく言葉で表現できない子どもや高齢者にも、感情表現とコミニュケーションの手段として導入できる*」からです。
*関則雄(2016)『臨床アートセラピー─理論と実践─』日本評論社より
 
 これまで何回、この「アートとおしゃべりの時間」を実施してきましたが、いずれもおとなからも子どもからも高い評価を得ています。今後は、児童養護施設や里親宅においてこの「アートとおしゃべりの時間」を増やし、社会的養護児童の意見表明の促進に寄与したいと思います。
 
 他にも、子どもデザイン教室の次世代メンバーによる「デザイン国語チーム」は、日本子ども虐待防止学会での発表やセミナーを中心に活動していきます。また、子どもデザイン教室の2号店である「子どもデザイン教室KYOTO」は母子生活支援施設などでレッスンを実施していきます。2024年度の子どもデザイン教室にどうぞご期待ください。
 
 
4月のご報告(デザイン国語/京都教室を除く)
レッスン日数=2日、レッスン回数=2回、参加人数=延べ14人(一般家庭7人、社会的養護児童7人)
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お金の支援:子どもデザイン基金

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

7月6日㊏17時〜18時30分、活動説明会「こどカフェ」開催

活動説明会「こどカフェ」では、①子どもデザイン教室の活動内容、②親と暮らせない子どもたちの問題、③意見表明と創作活動の因果関係の3つのテーマでお話をさせていただき、広くご支援くださる皆様を募りたいと考えています。ぜひお越しください。
今回からオンラインでもご参加可能です。お申し込み頂くとミーティングIDとパスコードをお知らせします。ぜひ聞きたいけど伺う時間が・・・と仰る皆さん。ぜひこの機会にご参加ください。参加費(年会費)3,000円〜は教室の運営費として役立てます(会員・保護者の方は無料です)。
 

「こどカフェ」のお申し込みはこちらから

 

Tポイントで1円から寄付できるヤフーネット募金

ご寄付のお金は親と暮らせない子の自立支援に役立てます。

「ヤフーネット募金」のお申し込みはこちらから

 

フォントワークス様の社会貢献型UDフォント。

使用料が全て教室へのご寄付になる「むすびも」発売中!

「むすびも」のお申し込みはこちらから

 

親と暮らせない子の描いたキャラクターがお名刺に。

可愛い名刺で社会貢献「こどキャラ名刺」いかがですか?

「こどキャラ名刺」のお申し込みはこちらから

 

次回、6月号は6月10日㊊に配信の予定です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行所:特定非営利活動法人 子どもデザイン教室

責任者:代表理事 和 田 隆 博

問合先:〒546-0035 大阪市東住吉区山坂4-5-1

電話 06-6698-4351  ファクシミリ 06-6698-4352

電子メール info@c0d0e.com

ホームページ https://c0d0e.com