ニュース子どもデザイン教室10月号をお届けします。

皆さん、おはようございます。この前まで猛暑だったのに、朝夕は急に寒くなりました。あちこちで戦争が起こるなど、この先未来はどうなっていくのかとても不安です。そんな未来が幸せであることを願って、今月もニュース子どもデザイン教室をお届けします。お目通しください。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ニュース子どもデザイン教室10月号

2024年10月22日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

暮らしの支援:こどもサポートホーム

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

誰かのいいなりにならない大人に育てる

こんなことがありました。ある子が私に「実親に○○してほしくない」と呟きます。それを児童相談所の担当者に伝えると、「自分でいってほしいな」とのお答えです。予想外の返答に理由を訊くと、「だって、本心かどうか分からないじゃないですか」と。なるほどです。
 
こんなこともありました。人伝いに「お父さんは何もしてくれない」との愚痴が聞こえてきました。私としては精一杯しているので、「どういうこと!?」と訊くと、「そんな意味じゃない」との返答です。このように人伝いの言葉は真意が違ったり変わったりすることがあります。
 
当事者が面と向かって話すことは大事です。このニュースメールもきっと誤解はあるだろうし、LINEを介すると相手が怒っているのか、笑っているのか分からないことがあります。特に子どもは面と向かうのが怖くて、波風が立つのが怖くて、自分の意見を飲み込みがちです。
 
そんな子どものために、子どもアドボカシーがあります。これは子どもの意見を代弁するいわば拡声器のような活動で、児童福祉法の改正により2024年から実施されています。子どもの意見を聴取するために、アドボケイトと言われるおとなが子どもの意見聴取と代弁をしてくれます。
 
ただ、意見を聴かれてばかり、代弁されてばかりの子どもはどんな大人になるんでしょう。大人社会はそんなに優しくありません。自分の意見を言う力は、場数を踏んで、恥をかいて練習しないと身につきません。私はアドボケイトの欠点は教育的観点がないこと、と考えています。
 
そこで私が推進したいのが、セルフアドボカシーです。自分の意見を自分の力で言える子どもを日々レッスンで育てています。また、生活のあらゆる場面で、面と向かって話す練習、波風を立てる練習をして、大人になったとき、誰かのいいなりにならない人になってほしいと願っています。
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

学びの支援:子どもデザイン教室

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

9月のえとこうさくレッスン/工作で遊ぼう

児童養護施設の子どもたちと夏の思い出を工作にしました。レッスンではノリノリで作品作りに没頭する子もいれば、ぜんぜん作ろうとしない子、皮肉や投げやりな言葉をいう子、ササッと作った後はレッスンが終わるまで「ヒマ、ヒマ」と何もしない子がいました。
 
こうした子どもは不安感が強く、自分を見せたり、挑戦したりに引っ込み思案な面があります。そうやって一生懸命自分を守っているのですが、レッスン後は悶々とした気分になります。傷つき体験の大きい子どもへのアプローチは難しいです。
 

9月の絵と工作レッスン/夏の工作を作ろう

今回も夏の思い出を主題に工作をしました。何これ?と思われる工作には必ず意味や思いがあり、説明を聴くとなるほどと感心します。作品はその子の化身です。保護者は決して批判せず、受け入れ、その意味や思いを聴いてほしいです。そのことでその子の自己肯定感が醸成されます。
 
 
 
 
 
 

9月のこどキャラレッスン/絵本をプレゼンしよう

絵本のプレゼン会に備えて、自分が選んだ絵本を皆に読み聞かせして、プレゼン分の骨子を作っていきました。読み聞かせを聞いた子の感想文を読んで自分では気づかない観点に気づいたり、落書きを描いて、どんな文章にするか?視覚的に構想を練ったりました。
 
そして、お薦めの絵本は、誰に、どうして読んでほしいか?といった骨子を書面にし、論理的な構築をしました。その後、自分にもあった似たような体験をiPadで絵にしました。描きながらそのときの情景や想いが思い出されるようで、あれこれと皆でお話しが弾みました。
 

9月のご報告(デザイン国語/京都教室を除く・大阪中之島美術館を含む)
レッスン日数=11日/レッスン回数=11回/参加人数=延べ102人(一般家庭32人・社会的養護児童70人)
 

新ワークショップ「手作りとお喋りの時間」受講受付中

私、和田隆博がファシリテーターとして里親宅や児童養護施設にお伺いしてワークショップを開催します。無料です。内容は、里親・施設職員と担当の委託児童がペアになり、絵や工作をしながら会話を楽しむというシンプルなものです。
 
里親・施設職員は委託児童との会話の中から普段抱えている課題や要望を発見し、今後の養育に役立てます。また、委託児童は自分の気持ちを伝える力を身につけます。これは創作活動を通じて、子どもの意見表明を促進・育成する
                            子どもの人権推進活動です。
 
日時=ご相談ください(1〜2時間)/場所=里親宅・児童養護施設か子どもデザイン教室
対象=里親・施設職員1人と小学3年生~成人1人のペア1〜4組
料金=完全無料、ただし職員のみの研修の場合は30,000円(2時間・人数制限なし)
 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お金の支援:子どもデザイン基金

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

東京の武蔵大学で講演会

週末、東京の武蔵大学で講演会をしました。これを機に、スライドを最新データに更新しました。更新して思うのは、ここ何年かで児童養護の環境は急速に改善されている点です。講演では大変深い反響を頂きました。私の講演をもっと多く広めたいです。
 
 
 
 
 
 

大阪中之島美術館のアートラーニングプログラム

大阪中之島美術館のアートラーニングプログラムに児童養護施設の子どもたちと参加しました。パリ・東京・大阪の3つの近代美術館の作品の中から、共通点のある作品を3点ずつ並べて展示したものを見て、比べて、話して、自分なりの視点で意見をいう、ユニークなプログラムでした。
 
見えなかったものが見える、気づかなかった感情に気づく、貴重な機会でした。児童養護施設の子どもたちと大阪中之島美術館に来て、100年前の美術作品を見るという貴重な機会をご支援くださった大阪東ロータリークラブ、大阪中之島美術館の皆さん、ありがとうございました。
 

11月2日㊏17時〜18時30分、活動説明会「こどカフェ」開催
活動説明会「こどカフェ」では、①子どもデザイン教室の活動内容、②親と暮らせない子どもたちの問題、③意見表明と創作活動の因果関係の3つのテーマでお話をさせていただき、広くご支援くださる皆様を募りたいと考えています。ぜひお越しください。
 
今回からオンラインでもご参加可能です。お申し込み頂くとミーティングIDとパスコードをお知らせします。ぜひ聞きたいけど伺う時間が・・・と仰る皆さん。ぜひこの機会にご参加ください。参加費(年会費)3,000円〜は教室の運営費として役立てます(会員・保護者の方は無料です)。

「こどカフェ」のお申し込みはこちらから
 

Tポイントで1円から寄付できるヤフーネット募金
ご寄付のお金は親と暮らせない子の自立支援に役立てます。

「ヤフーネット募金」のお申し込みはこちらから
 

親と暮らせない子の描いたキャラクターがお名刺に。
可愛い名刺で社会貢献「こどキャラ名刺」いかがですか?

「こどキャラ名刺」のお申し込みはこちらから
 

次回、11月号は11月10日㊐に配信の予定です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

発行所:特定非営利活動法人 子どもデザイン教室

責任者:代表理事 和 田 隆 博

問合先:〒546-0035 大阪市東住吉区山坂4-5-1

電話 06-6698-4351  ファクシミリ 06-6698-4352

電子メール info@c0d0e.com

ホームページ https://c0d0e.com