子どもデザイン教室ブログ
ちょっとだけ続きを。
takorockな毎日 | 2015.09.05(土) | No Comments
去年か、思うところあって長年会員だった日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)を退会した。私は職能団体にも属さない只のデザイナーだ。そんな末端デザイナーでもここに来て、心配に感じることが三つある。
一つ。今日の朝日新聞に「五輪エンブレム紙袋、使用中止 都知事、組織委要望受け一転」とある。IOCが訴訟対応中で、影響を排除したいらしい。何とも弱気。もしあれが盗作ならデザイナーはデザインができない。色と形、表現の三大要素の内、二つまでもが違うじゃないか。もし敗訴したなら、原因は著作権とは別の、何か地理的な位置関係に原因があると勘ぐる。
二つ、その横の記事。「佐野氏エンブレム、五輪組織委5700万円空費 商標登録など全額負担」とある。おいおい、佐野氏一人を悪者にしようとしていないか。記者発表でもあったが、著作権は佐野氏から組織委員会にすでに移っているのではないか。そうすると、タイトルは「五輪エンブレム」か「組織委がしくったエンブレム」ではないか。見えない力を感じる。
三つ、読売新聞によると、審査員代表の永井一正氏(JAGDA理事)はエンブレムの修正を「発表の1週間前に知らされ、いまさら何を言ってもしょうがないと思った」とある。ちょっと待ってください、元会長。永井氏ほどの重鎮が「しょうがない」はない。そこは「ばかもの!たわけ!活っ!ちょっと待てぃ!」でしょう。何を言ったかより誰が言ったかを重視するこの世の中。私らの500倍、1000倍も発言力があるのだから、人が良いにも程がある。JAGDA理事の皆さん、そろそろ声を上げたらどうですか?
何だがデザインの未来が暗い。