府大・市大統合について

takorockな毎日 | 2012.09.28(金) | No Comments

府大・市大統合について述べたいと思います。
府大・市大統合の背景に合理化・経費削減があるのでしょう。ただ、経営部門の重複部分が削減されるくらいで、それほど経費削減にはならないのでは？と懸念します。逆に、大学運営に「新しい風」が入っていいかもしれません。
府大・市大統合は、私も一応、市大の卒業生ですから、個人的感情としてはとても残念です。本当に残念です。しかし、それは「公共政治」とは別に考えないといけないと思います。政治とは「共通善」の追求ですから、誰かが得をすれば嬉しいし、誰かが損をすれば悲しいものです。
府大・市大統合と直接関係ありませんが、日本の長期債務918兆円を前に、今のままに浸って、子どもたちに自分たちの負債を押しつけてはいけないと私は思います。昔は果実を分け合えた時代でしたからそれでよかった。しかし、今は痛みを分かち合う時代です。私は私なりの方法で、楽しく、おとなの責任を全うしようと考えています。
府大・市大統合で、学生数が減るかも知れませんし、増えるかも知れません。しかし、いずれ適正水準に収束するでしょう。マーケティング的に考えると、今の自分たちを基準に物事を考えていては、適切な戦略は立てられないと思います。戦略は、明日の子どもたちを基準に立てるべきです。
例えば、 府大・市大が統合されれば、一般教養など、市大生が府大の授業が受けられるわけですから、これは学生にとって素晴らしいメリットです。教育の流れは文理合同ですから、理系の府大と文・医系の市大の共同研究も促進されるかもしれません。
旧い私たちには寂しいですが、新しい人たちにいいことが一杯あることを信じて、大阪都大学に期待します。