子どもデザイン教室ブログ
6月のおとなとこどものじかんワークショップ
デザイン教室 | 2025.06.21(土) | No Comments
子どもデザイン教室の新たなプログラム、おとなとこどもの時間ワークショップを開催しました。これは大人は子どもの気持ちを「訊く(傾聴の練習をする)」、子どもは絵を描きながら自分の気持ちを「話す(意見表明の練習をする)」ワークショップです。
今回のワークショップで、ある子の描いた絵が心に刺さりました。この日のお題は「休み時間の過ごし方」でしたが、この子の描いた絵は、友だちでも、自分でもなく、うつ伏せの机の木目の絵でした。横から話を聴いていると、どうも休み時間はいつもこうしてうつ伏せでいるようです。
ホッとできる休み時間に、机にうつ伏せているということから、この子の学校世界がとても狭い社会であることが分かります。私はこの子に訊いてみたいことが一杯ありましたが、担当の施設職員さんは質問に苦心されていました。この点がこのワークショップの難しさと思いました。
この子は教室のレッスンに来ても、レッスンの妨害や拒否をすることで自己防衛をします。それは一種の意見表明なのですが、そんな子が描いたこの絵こそがこの子の意見表明だと思いました。
自分の気持ちを言葉や文字で伝えることは大人でも難しいことです。
でも絵は誰でも描くことができます。傾聴と意見表明の練習には、絵を通して子どもから見えるその世界を、大人が理解しようと努め、自問や質問を繰り返しながら、子どもの気持ちを引き出していく力が必要です。このことから、私はこのワークショップの難しさと重要性を感じました。

