子どもデザイン教室ブログ
ちょっと知ってほしい数字
デザイン教室 | 2018.02.15(木) | No Comments
ある児童養護施設・乳児院の理事長にお誘い頂き、会食をしました。この活動を始めた11年前は、施設さんから怪訝な眼でみられていた私にとって、何よりも光栄な出来事でした。最初に「和田さんの活動は、現代のセツルメントだ」と評されました。
セツルメントとは「持つ者と持たない者が相集って、一定の地域で支えあうボランタリズム運動。近代の社会福祉に大きな影響を及ぼした(Wikipedia)」です。勉強になりました。理事長のお話では、昨年度、大阪の虐待や育児放棄の相談件数(児相対応)は6,020件だったそうです。
その中で施設や里親宅に委託された子は120人。残りの5,900人もの子は、家にも帰りづらく「街をウロウロしている状態」といいます。理事長は、社会福祉法人として、縛りが多く、何ともできない。でも、社会福祉の一員として、何とかしたい。そんな思いを話されました。
子どもデザイン教室は、施設や里親宅で暮らす子ら、いわば先の120人が支援対象です。しかし、その背景には5,900人もの子どもが、居場所のない状況にある訳です。今後、こうした子どもたちも視野に入れて、この社会福祉法人と組んで、協働的に問題の改善を図らねばと考えました。
*ありがとうございました。また、ご一緒したいです!