子どもデザイン教室ブログ
ファミリーホーム設立をめざす決意
サポートホーム | 2014.11.12(水) | 1 Comment
思えば1992年当たりから、自分の人生の終着点を考えてきました。それまでずっと『金こそすべて』で生きてきたものですから、嘘をついたし、ずるいことも一杯してきました。一方で『誰の役にも立ってないな〜』という空虚感もずっとつきまとってきました。
2002年、自分史上最高収益を上げた年、毎日1kgずつ体重が減っていき、最後には動けなくなり病院に担ぎ込まれました。お金よりも健康が大事であることをそのとき初めて知りました。こんな当たり前のことに気づくのに41年もかかりました。そのとき、お医者さんに言われました。
『あなた、もう少しで死ぬところでしたよ。どんな生活をしてたんですか?(略)これまでの40年を振り返って、これからの40年を生きてみませんか?』と。そのとき、自分の人生の新しい目標を見つけました。誰かの役に立つ人生で終わらせたい。そう思うようになりました。
私はもともと子どもの「可能性」が大好きです。世の中には生まれてきたかったのに、生まれてこれなかった子どもがたくさんいます。にもかかわらず、せっかく生まれてきたのに『生まれてこなければよかった』と思っている子どももたくさんいます。
これは悲しいことです。子どもたちには『生まれてきてよかった』と思ってほしい。そう切に願います。なぜなら、子どもは可能性そのものだからです。子どもは未来から預かった宝物だからです。
一転して、本音も吐露します。人生80年時代で、私も老化する体と向き合い、何かをして生きていかねばなりません。『さて何かいい方法はないものか?』そう考えたとき、生活と仕事を一つにすればいいことを2007年頃に思いつきました。それが「なりわい」です。
「なりわい」とは、生活が仕事であり、仕事が生活であるという働き方です。生活を充実させることで仕事が豊かになり、仕事を充実させることで生活を豊かになります。これほど効率のいい生き方はありません。なぜなら誰もがご飯を食べ、洗濯をし、お風呂に入り、寝るのですから。
この生活の基本、当たり前のことを多くの人がとても疎かにしています。子どもと晩ごはんを『おいしいね』なんていいいながら生きてゆけたら、どんなに素晴らしいか。しかも、その子の人生の一端を担ってゆけるのなら、これ以上素敵な仕事はありません。
価値をお金だけで判断する人には分かりにくいかも知れません。しかし、人、物、事の価値を計る物差しはお金だけではありません。それは時間であったり、クオリティであったり、どう感じるかであったり、どう生きるかであったりします。
資本主義社会は競争社会です。力を出せる人にはいいが、力を出すことができないひとには不便な社会です。資本主義社会はゲームみたいで面白い社会ではありますが、常に誰と競争しなければならない、総じて効率の悪いレッドオーシャン(血で血を洗う世界)です。
50を過ぎ、80歳になる自分を想定したとき、私はブルーオーシャン(競争相手のいない独創の世界)で暮らしたいと願います。こうして私は2017年春に、ファミリーホーム(小規模住居型児童養育事業)の設立をめざす決意をしました。
今年初め、家族の合意が得られず、一度は断念した夢でしたが、人にはどうしても諦めきれない夢があります。私自身、子どもたちに『世の中に失敗はない。あかんかったら、もう一回やり直したらええ』といつも言っています。
夢は諦めない限り必ず実現しますし、私自身、今まで実現しなかった夢はありません。ぜひともこの夢を実現させたいと考えています。
One Response to “ファミリーホーム設立をめざす決意”
2014.11.15(土)|4:10 PM|
共感いたします・・しみじみ