子どもデザイン教室ブログ
子どもの自由かおとなの養育監護か
サポートホーム | 2021.06.19(土) | No Comments
子どもの自由とおとなの養育監護はどちらが上回るのでしょうか。私は昭和世代なので、養育監護が上回ると考えがちですが、よくよく考えると自分自身は自由放任に生きてきましたから、身勝手を感じます。東京学芸大学の小川博久教授は制度の背景を以下のように述べます。
『未成年には税負担の義務が免除される代わりに、国民ないし市民としての権利は与えられないのが普通である。子どもに市民としての同等の権利を保障しようとする子どもの権利条約は、社会的弱者である子どもの人権が守られていない現実への特例法的対処である』と。
近年は特に子どもの人権が意識されるようになってきました。私の見解は、日常の小さな大事、例えば、規範の内面化である躾けや身だしなみなどは、おとなの養育監護が上回りますが、人生の大きな選択は子どもの自由が上回ると考えます。
本田技研の創業者・本田宗一郎氏は『人には失敗する権利がある。しかし、失敗には反省という義務がついてくる』と失敗の意義を説きました。失敗も諦めない限り、失敗にはなりません。天台宗の僧侶・酒井雄哉阿闍梨もスティーブ・ジョブズも今を生ききることの大切さを説きます。
ハンフリー・ボガードも映画の中で恋人に『明日どうするの?』と聞かれて、『そんな先のことは分からない』と答えたように、明日のことは分かりません。いかに生きたいように生ききるか?また、子どもに道を示せるか?この2年ほどを振り返ってそう考えています。
あんまりにも疲れたので、空飛ぶ電車を見ながら、青空に下でちょっと一休み、一休み。