子どもデザイン教室ブログ
子ども視線の絵本、始めました。
デザイン教室 | 2018.07.19(木) | No Comments
子どもデザイン教室には勝手にアヤ○世代と名付ける中学生たちがいます。この世代の特長①は「何でも一生懸命する」です。どういう教育でこんな子が育つのか解明したい、私の課題の一つです。そんな子らが他クラスと2週間遅れで絵本作りを始めました。
この世代の特長その②は「主張が強い」。いつも私の予定通りに進みません。早く進めたいので、教室定番の絵本作りの方法を薦めると「何でもいい」と薄い反応です。この世代の特長その③、「割り切りがクール」。ここで強引に進めたり、適当に済ませたりすると信頼を失います。
そこで「この絵本を通して読者やおとなに言いたいことは何?」と水を向けると、「正義」「繋がり」と良い反応です。この世代の特長その④、「無関心な素振りの裏側がやたら深くて濃い」。そこで「多数決で多い方がなぜ正しいと言えるの?」など、いくつかの質問をしました。
すると、食ってかかるように意見が出てきます。例えそれが稚拙にみえても、主張が明確に言えます。この世代の特長その⑤は「スイッチが入ると急に輝き出す」。では、それらをテーマに絵本を作り、できたらコンテストに応募しよう!という話なると、もう前のめりです。
「賞金いくら貰えるやろ〜」とちゃっかりも可愛いです。絵本は、各ページ一人ずつ製作しますが、テーマが凄いです。1.しつけと暴力、2.命の重さと軽さ、3.いじめと先生、4.友だちと他人、5.男と女、6.一神教と多神教。この世代の特長その⑥、「学んでないふりをして真理をつく」。
子どもたちの話は強烈です。「親はあなたのためとかいって殴るけど、暴力はいけないと言う。しつけと暴力の違いは何?」とか。この年頃は社会やおとなに対して憤りや蟠りが溢れています。そんな子ども視線の想いが伝わる絵本、一緒に作っていきます。